Pygameをインストールしよう
まずはPygameライブラリーのインストールを行います。
PygameはPythonでゲームを作成するためのモジュール集です。
今回はPygameのライブラリーを使って、画面を表示するところまで行います。
注意ポイント
このスクリプトはWindows10で動作することを前提にしています。
pipを使ってPygameをインストールする
コマンドプロンプトからpipコマンドを使って、Pygameライブラリーをインストールします。
pip install pygame
実行例
C:\Users\root>pip install pygame
Collecting pygame
Using cached pygame-1.9.6-cp38-cp38-win_amd64.whl (4.8 MB)
Installing collected packages: pygame
Successfully installed pygame-1.9.6
Pygameがインストールされたことを確認する
コマンドプロンプトから以下のコマンドの実行して、Pygameがインストールされていることを確認します。
pip list
実行例
> pip list
Package Version
---------- -------
pip 20.1
pygame 1.9.6
setuptools 41.2.0
Pygameを使って簡単なスクリプトを作ってみよう
さっそくPygameを使って簡単なスクリプトを作ってみましょう。
今回は黒い画面を出すだけのスクリプトを紹介します。
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import sys import pygame from pygame.locals import QUIT ### メイン関数 def main(): pygame.init() surface = pygame.display.set_mode((640, 400)) while True: surface.fill((0,0,0)) pygame.display.update() for event in pygame.event.get(): if event.type == QUIT: pygame.quit() sys.exit() ### メイン関数呼び出し if __name__ == "__main__": main() |
このスクリプトを実行すると、以下のような画面が表示されます。
スクリプト解説
3行目
pygame.localsはpygameで使用する定数が定義されていて、スクリプト内でこれらの定数を使用するためには、from pygame.locals import * と書く必要があります。
今回のスクリプトでは、QUIT定数のみ使用するため、from pygame.locals import QUITとしています。
7行目
インポートした全てのpygameモジュールを初期化します。
8行目
表示する画面サイズ(横 640 x 縦 400ドット)を設定します。
他にもフルスクリーンにしたり、画面サイズのリサイズを可能にしたり、色を描画するビット数も設定できます。
11行目
画面の色(RGB)を設定します。
0,0,0で黒、255,255,255で白、255,0,0で赤、0,255,0で緑、0,0,255で青が表示できます。
12行目
画面の一部を更新します。
14行目
イベントキューからイベントを取得します。
15行目
ウインドウ右上の✕(バツ)ボタンが押されたことをキャッチします。
16行目
全てのpygameモジュールを終了します。
17行目
このスクリプトを終了します。
この処理を書かなくても画面は閉じられますが、エラーが出力されるので必ず書きましょう。