本記事では「プログラムに興味があり、何かしらのプログラムを作ってみたい」という方を対象に、プログラムの解説を行います。
使用するプログラム言語は、現在もっとも注目されているPython(パイソン)です。
Pythonはインタプリタ言語なので、書いたコードの動作確認が簡単に行えますし、文法がシンプルなのでプログラムを初めて勉強するという方には比較的に取っつきやすいでしょう。
本記事ではPythonの基本的な書き方から始まり、変数やリスト、while文のような制御構文、最終的には関数やクラスを使って簡単なゲームの作成までやりたいと思っています。
なお、使用するOS環境はWindows10とし、前提としてWindows10の操作やテキストエディタが扱えることを想定しています。
Pythonをインストールしよう
Pythonは標準ではWindows10にインストールされていませんので、まずはパソコンにインストールしましょう。
Pythonの公式サイトから最新バージョンのPythonをダウンロードして、インストールを行います。
Windows版には64bit版と32bit版がありますが、Windows10の場合は64bit版で良いでしょう。
公式サイトにPythonのインストール手順が書かれていますので、以下のリンクから公式サイトにアクセスしてください。
プログラムを書くためのテキストエディタ
プログラムを作成するためには、テキストエディタが必要です。
テキストエディタには、Windowsに標準でインストールされている「メモ帳」がありますが、文字コードにUTF-8が使えて、インデント処理が柔軟にできるサクラエディタのような高機能なテキストエディタをお勧めします。
もちろん、既に使っているテキストエディタがあれば、そちらを使って構いません。
サクラエディタをお勧めする理由は、フリーソフトなので無料で使うことができるのと、利用者が多いので使い方を簡単に調べることができるからです。
以下にサクラエディタのリンクを貼っておきます。
特に理由がなければ、最新版をダウンロードしてインストールしてください。
プログラムを作ってみよう
では、早速プログラムを作ってみましょう。
最初のプログラムということで、画面に「Hello World」と表示されるプログラムを作りましょう。
今回のコードは、以下の1行だけです。
1 |
print("Hello World") |
画面に「Hello World」を表示するために、Pythonの組み込み関数であるprint()を使います。
「Hello World」は文字列なので、'(シングルクォーテーション)または"(ダブルクォーテーション)で囲みます。
コードを書いたら、プログラムを保存します。
なお、Pythonの拡張子は「py」とするのが一般的です。
ここでは、helloworld.pyというファイル名にしています。
文字コードセットは、UTF-8にしてください。
プログラムを動かしてみよう
上記のプログラムを作ったら、早速動かしてみましょう。
Pythonのプログラムを動かすには、コマンドプロンプトを使います。
以下はPythonプログラムを実行する流れです。
処理の流れ
- スタートメニューから「Windows システムツール」→「コマンドプロンプト」を選択
- コマンドプロンプトから以下の操作を実行
- cdコマンドを使ってプログラムを保存したディレクトリに移動
- 「python helloworld.py」と入力し、Enterキーを押下
プログラムの実行イメージは、以下のようになります。
1 2 |
> python helloworld.py Hello World |
「>」はプロンプトを表していますので、入力する必要はありません。
画面に「Hello World」と表示されればOKです。
コメントの書き方
今回のように、「Hello World」だけの短いプログラムならコメントを書く必要性はあまりありませんが、長いプログラムを書く場合はコメントがあった方がはるかに分かりやすくなります。
コメントの書き方には2種類あり、ひとつは文字列に入っていない#(ハッシュ)を使う方法、もうひとつはクォーテーション('または")で囲む方法です。
#(ハッシュ)を使ったコメント
#(ハッシュ)の後ろから行末までが無視されます。
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# これはコメントです print("Hello World") # これもコメントです |
クォーテーションを使ったコメント
'(シングルクォーテーション)または"(ダブルクォーテーション)で囲むと、その間の処理は無視されます。
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''' これはコメントです ''' print("Hello World") |