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初心者のためのbash超入門【第3回 シェル変数】

 

 

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シェル変数とは何でしょうか?

もっと詳しく

シェル変数とはシェルで使う値を格納する領域です。
シェル変数に値を格納すると、シェル内でそのシェル変数の値を参照することができます。
シェルスクリプトはもちろん、コマンドプロンプトもシェルを介して動作しますので、シェル変数を使えます。

 

シェル変数の使い方

 

シェル変数の設定

シェル変数に値を設定するには、以下のように記述します。

シェル変数名=

シェル変数にはいくつか注意ポイントがあります。

注意ポイント

  • シェル変数名に使える文字は、アルファベット、数字、_(アンダースコア)です。
  • シェル変数名は先頭文字に数字を使うことはできません。
  • シェル変数名は大文字小文字を区別します。
  • =(イコール)の左右に空白を入れることはできません。

 

シェル変数の参照

シェル変数の値を参照するには、以下のように記述します。

echo "$シェル変数名"

 実行例
$ VAL=1
$ echo "$VAL"
1
$ MES="これはテストです"
$ echo "$MES"
これはテストです

シェル変数の値を参照する時に、"(ダブルクォーテーション)でシェル変数を囲っていますが、囲まなくても値は参照できます。
ただし、シェル変数の値の中に空白が連続するような場合は、想定していない表示の仕方をします。
シェル変数の値を参照する時は、"(ダブルクォーテーション)を付けるようにしましょう。

 実行例
$ MES="aaa bbb     ccc"
$ echo $MES
aaa bbb ccc
$ echo "$MES"
aaa bbb     ccc

 

シェル変数の値の更新

シェル変数は以下のように、値を更新することもできます。

 実行例
$ VAL=1
$ echo "$VAL"
1
$ VAL=2
$ echo "$VAL"
2

 

シェル変数を定数とする

シェル変数は値を自由に変えられますが、一度設定したら変えたくない場合もあります。
シェル変数を定数として扱う場合は、以下のように記述します。

readonly シェル変数名=

 実行例
$ readonly VAL=1
$ echo "$VAL"
1
$ VAL=2
-bash: VAL: readonly variable ← エラーが出力される
$ echo "$VAL"
1 ← 値は変わっていません

 

 

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