Buttonウィジェットを使ってみよう
今回はボタンを画面に表示させてみましょう。
ボタンをクリックすることにより、指定した関数を呼び出します。
Buttonウィジェットの書式
Buttonウィジェットの使い方は、以下の通りです。
※ tkinterを別名でインポートした場合は、tkinterの部分を別名にしてください。
オブジェクト名 = tkinter.Button(master=親ウィジェット, オプション)
第1引数はButtonウィジェットの親ウィジェットを指定します。
また、masterは省略することができます。
Buttonウィジェットで使うオプション
Buttonウィジェットで使う主なオプションは、以下の通りです。
| オプション名 | 内容 |
| text | ボタンに表示する文字列 |
| font | 使用するフォント *1 |
| fg/foreground | ボタンに表示する文字の色 *2 |
| bg/background | 背景の色 *2 |
| height | ボタンの高さ。単位は行数 |
| width | ボタンの幅。単位はテキスト |
| command | ボタンをクリックした時に呼び出される関数またはメソッド |
*1 指定できるフォントは、tkinter.font.families()で確認できます。
*2 色の指定にはred、green、blueなどのカラー名や先頭に#(シャープ)を付けた16進数が使えます。
Buttonウィジェットを使ったプログラム
Buttonウィジェットのオプションを指定したプログラムは、以下のようになります。
フォントの種類は「HG丸ゴシkックM-PRO」、サイズは24ポイント、ボタンの文字色は白、背景色はRGB値の#FF0000で赤を指定しています。
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1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 |
### インポート import tkinter ### 関数 def func(): print("Hello World") ### ボタン button = tkinter.Button(master=None, text="Click", font=("HG丸ゴシックM-PRO",24), fg="white", bg="#FF0000", height=3, width=24, command=func) ### ボタン配置 button.pack() ### イベントループ button.mainloop() |
プログラムを実行すると、以下のような画面が表示されます。

ボタンを押下すると、コンソールに「Hello World」が出力されます。
実行例
> tkinter4-1.py
Hello World