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ASP.NET(VB.NET) MVCモデル入門~HTMLヘルパー(テキストエリア)

HTMLヘルパーのTextAreaを使ったプログラム

今回は、HTMLヘルパーのテキストエリア(TextArea)を使ったサンプルプログラムを作りましょう。
テキストエリアは、以下のようなHTMLの要素で、テキストボックス(TextBox)と違って、複数行入力することができます。

vbmvc23-1
テキストエリア

なお、テキストエリア内で改行しても、出力画面では改行されず一行で表示されてしまいます
この記事では、テキストエリア内で改行した内容を、そのまま改行された状態で出力する方法も解説します。

新規プロジェクトの作成

新規にプロジェクトを作成します。
今回のサンプルプログラムは、プロジェクト名を「HelperTextArea」として作成します。
プロジェクトの作成方法は、こちらの記事を参照してください。

ビューモデルの作成

ビューモデルを作成します。
テキストエリアに入力した値を保持するためのプロパティを、String型で定義します。

コントローラーの作成

今回は、コントローラーを1つだけ作成します。
この中に、入力用のビューを呼び出すInput()メソッドと、結果表示用のビューを呼び出すResult()メソッドを作成します。
Result()メソッドには、引数としてテキストエリアに入力された値を格納したモデルが渡されます。

入力画面用ビューの作成

入力画面用のビューを作成します。
HTMLヘルパーのHtml.TextAreaFor()メソッドを使って、テキストエリアを作成します。
Html.TextAreaFor()メソッドの使い方は、以下の通りです。

@Html.TextAreaFor(Function(model) model.プロパティ名, 列数, 行数, 属性)

「Function(model) model.プロパティ」の部分は、ラムダ式といわれるもので、名前のない関数です。
Functionにmodelが渡され、modelの中のプロパティをHtml.TextAreaFor()メソッドに引数として渡しています。
modelの内容は、コントローラーから渡されます。
上記では、Functionの引数をmodelとしていますが、名前はなんでも構いません
属性にはclass、maxlength、placeholderなどが指定でき、「New With {.class="クラス名"}」のように記述します。
属性を複数指定したい場合は、「New With {.class="crfl1", maxlength="20"」のようにカンマ(,)で区切ります。
属性が必要ない場合は、Nothingを指定します。
詳しくは、以下のマイクロソフトの公式サイトを参照してください。

結果表示用ビューの作成

テキストエリアに入力された値を表示するためのビューを作成します。
改行なしのパターンと改行ありのパターンを表示します。

表示レイアウトの編集

ビューを作成すると、自動的に「Views/Shared/_Layout.vbhtml」が作成されるので、これを以下のように編集します。

スタイルシートの修正

このプロジェクトで使用するスタイルシート(Site.css)を、以下のように修正します。
crlf1は改行なしのパターンで、crlf2は改行ありのパターンです。

「white-space: pre-wrap」とすると、空白を改行に変換します。
詳しくは、以下の MDN Web Docs を参照してください。

プログラムの実行

テキストエリアに値を入力して、「送信」ボタンを押下すると、以下のように表示されます。
改行なしのパターンと改行ありのパターンが表示されます。

vbmvc23-2
実行結果

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