Pythonをインストールすると、プログラムを作成するのに最低限必要な標準ライブラリを使うことができます。
標準ライブラリとしては、print()やlen()などの組み込み関数、TrueやFalseなどの組み込み定数、数値型やリスト型などの組み込み型、try~exceptなどの組み込み例外があります。
また、組み込みではありませんが、数学関連のmathや乱数を生成するrandomなどのモジュールも標準ライブラリです。
詳しくは、以下の公式サイトのPython標準ライブラリを参照してください。
用語の整理
- ライブラリ・・・他のプログラムから呼び出されることを前提にした汎用的なプログラム
- モジュール・・・Pythonのコードを記述した拡張子がpyのファイル
import文を使ったモジュールのインポート
randomのように標準で組み込まれていないモジュールをプログラムで使うには、import文でインポートする必要があります。
import モジュール名
インポートしたモジュールの使い方は、以下のようになります。
モジュール名.関数名
以下の例は、乱数を生成するrandomモジュールをインポートして、その中のrandint()関数を使っています。
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>>> import random >>> random.randint(1,6) 1 |
なお、モジュール名を,(カンマ)で区切って、複数のモジュールをインポートすることもできます。
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>>> import random,math >>> random.randint(1,6) 1 >>> math.sqrt(2) 1.4142135623730951 |
from~import文を使ったモジュールのインポート
from~import文を使うと、モジュール内の指定した関数だけをインポートすることができます。
from モジュール名 import 関数名
上記のようにfrom~import文でインポートした場合は、モジュール名は不要となり、関数名だけで使うことができます。
from~import文でインポートした場合は、関数にモジュール名を付けるとエラーになります。
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>>> from random import randint >>> randint(1,6) 1 |
また、関数名を,(カンマ)で区切って、複数の関数をインポートすることもできます。
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>>> from random import randint,choice >>> randint(1,6) 5 >>> choice([1,2,3,4,5,6]) 3 |