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tkinter超入門【第49回 メッセージボックス】

 

 

messageboxを使ってみよう

tkinter.messageboxを使うと、インフォメーションやワーニング、エラーのポップアップ画面を簡単に作成できます。
今回はmessageboxの具体的な使い方をみていきましょう。

メモ

tkinter.messageboxの公式サイトはこちら

 

messageboxのインポート

messageboxのメソッドを使うには、tkinter.messageboxをインポートする必要があります。

import tkinter.messagebox

 

messageboxの書式

messageboxには、以下のメソッドがあります。
画面の構成は、それぞれのメソッドの実行例を参照してください。

メモ

messageboxを表示するとdialogと同じように親ウィンドウが表示されます。
非表示にするやり方は、前回の記事を参照してください。

 

インフォメーションボックス

書式 tkinter.messagebox.showinfo(title=タイトル, message=メッセージ [, オプション])
表示ボタン OK
戻り値 'ok'
 実行例
>>> tkinter.messagebox.showinfo(title="タイトル", message="こんにちは!")

tkinter49-1

 

ワーニングメッセージボックス

書式 tkinter.messagebox.showwarning(title=タイトル, message=メッセージ [, オプション])
表示ボタン OK
戻り値 'ok'
 実行例
>>> tkinter.messagebox.showwarning(title="タイトル", message="ワーニングです!")

tkinter49-2

 

書式 tkinter.messagebox.showerror(title=タイトル, message=メッセージ [, オプション])
表示ボタン OK
戻り値 'ok'
 実行例
>>> tkinter.messagebox.showerror(title="タイトル", message="エラーです!")

tkinter49-3

 

クエスチョンメッセージボックス

書式 tkinter.messagebox.askquestion(title=タイトル, message=メッセージ [, オプション])
表示ボタン はい/いいえ
戻り値 'yes'/'no'
 実行例
>>> tkinter.messagebox.askquestion(title="タイトル", message="よろしいですか?")

tkinter49-4

 

書式 tkinter.messagebox.askokcancel(title=タイトル, message=メッセージ [, オプション])
表示ボタン OK/キャンセル
戻り値 True/False
 実行例
>>> tkinter.messagebox.askokcancel(title="タイトル", message="よろしいですか?")

tkinter49-5

 

書式 tkinter.messagebox.askretrycancel(title=タイトル, message=メッセージ [, オプション])
表示ボタン 再試行/キャンセル
戻り値 True/False
 実行例
>>> tkinter.messagebox.askretrycancel(title="タイトル", message="もう一度実行しますか?")

tkinter49-6

 

書式 tkinter.messagebox.askyesno(title=タイトル, message=メッセージ [, オプション])
表示ボタン はい/いいえ
戻り値 True/False
 実行例
>>> tkinter.messagebox.askyesno(title="タイトル", message="よろしいですか?")

tkinter49-7

 

書式 tkinter.messagebox.askyesnocancel(title=タイトル, message=メッセージ [, オプション])
表示ボタン はい/いいえ/キャンセル
戻り値 True/False/なし ※キャンセルを押下した場合、戻り値はなし
 実行例
>>> tkinter.messagebox.askyesnocancel(title="タイトル", message="よろしいですか?")

tkinter49-8

 

共通オプション

オプションは全てのメソッド共通で、icontypeが指定できます。
iconはメッセージボックスに表示されるマークの種類で、"info"、"warning"、"error"、"question"を指定できます。
typeはメッセージボックスに表示されるボタンの種類で、"ok"、"okcancel"、"yesno"、"yesnocancel"、"retrycancel"、"abortretryignore"を指定できます。

 

iconオプション

icon="info"のように指定すると、メッセージボックスのアイコンを変更することができます。
iconの種類は、以下の通りです。

アイコン
info tkinter49-info
warning tkinter49-warning
error tkinter49-error
question tkinter49-question

 

typeオプション

type="ok"のように指定すると、メッセージボックスのボタンを変更することができます。
typeの種類は、以下の通りです。
なお、typeオプションを使う場合は、showinfo()、showewarning()、showerror()の各メソッドを使用してください
ask系のメソッドでは、戻り値が想定通りに返ってきません。

表示ボタン 戻り値
ok tkinter49-ok 'ok'
okcancel tkinter49-okcancel 'ok'/'cancel'
yesno tkinter49-yesno 'yes'/'no'
yesnocancel tkinter49-yesnocancel 'yes'/'no'/'cancel'
retrycancel tkinter49-retrycancel 'retry'/'cancel'
abortretryignore tkinter49-abortretryignore 'abort'/'retry'/'ignore'

メモ

詳しくはmessageboxのソースコードを参照してください。

 

オプションを使ったサンプル

オプションのiconとtypeを使った実行例は、以下のようになります。
またオプションは"(ダブルクォーテーション)、または'(シングルクォーテーション)で囲む必要があります。

 実行例
tkinter.messagebox.showinfo(title="異常", message="処理が異常終了しました", icon="error", type="abortretryignore")

tkinter49-icontype

 

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