PROGRAM VISUALBASIC

ASP.NET(VB.NET) MVCモデル入門~HTMLヘルパー(リストボックス)

HTMLヘルパーのListBoxを使ったプログラム

今回は、HTMLヘルパーのリストボックス(ListBox)を使ったサンプルプログラムを作りましょう。
リストボックスは、以下のようなHTMLの要素で、一覧から複数の項目を選択することができます。

vbmvc27-1
リストボックス

新規プロジェクトの作成

新規にプロジェクトを作成します。
今回のサンプルプログラムは、プロジェクト名を「HelperListBox」として作成します。
プロジェクトの作成方法は、こちらの記事を参照してください。

ビューモデルの作成

リストボックスを扱うビューモデルを作成します。
リストボックス用のリストと、選択された値を保持するためのプロパティをリストで定義します。
コンストラクターの中で、リストボックスのアイテムを追加します。
なお、リストボックスの型は、SelectListItemクラスを使います。
また、ViewItem()メソッドは、リストボックスから選択したTextの内容を、カンマ区切りのString型で返します。
SelectListItemクラスの詳しい内容は、以下のマイクロソフトの公式サイトを参照してください。

最後に余計なカンマが付加されてしまうので、TrimEnd()メソッドで最後のカンマを削除しています。

コントローラーの作成

今回は、コントローラーを1つだけ作成します。
この中に、入力用のビューを呼び出すInput()メソッドと、結果表示用のビューを呼び出すResult()メソッドを作成します。
Result()メソッドは、引数として選択されたリストボックスのValue値がリストで渡され、その値をビューモデルのGetItemプロパティに設定します。

入力画面用ビューの作成

入力画面用のビューを作成します。
HTMLヘルパーのHtml.ListBoxFor()メソッドを使って、リストボックスを作成します。
Html.ListBoxFor()メソッドの使い方は、以下の通りです。

@Html.ListBoxFor(Function(model) model.プロパティ, リストボックス)

「Function(model) model.プロパティ」の部分は、ラムダ式といわれるもので、名前のない関数です。
Functionにmodelが渡され、modelの中のプロパティをHtml.ListBoxFor()メソッドに引数として渡しています。
model.プロパティの「プロパティ」部分がリストボックスの id と name になります。
modelの内容は、コントローラーから渡されます。
上記では、Functionの引数をmodelとしていますが、名前はなんでも構いません
詳しくは、以下のマイクロソフトの公式サイトを参照してください。

リストボックスの行数と幅を「New With {.size = "4", .style = "width: 200px"}」で指定します。
これを指定しないと、最も長いアイテムの長さに合わされます。

結果表示用ビューの作成

リストボックスから、何が選択されたかを表示するためのビューを作成します。
コントローラーから渡されたビューモデルのViewItem()メソッドを呼び出して、選択された値を表示します。
渡された値がNothingだった場合は、「未選択」を表示します。

表示レイアウトの編集

ビューを作成すると、自動的に「Views/Shared/_Layout.vbhtml」が作成されるので、これを以下のように編集します。

スタイルシートの作成

このプロジェクトで使用するスタイルシート(Site.css)を、以下のように修正します。
リストボックスから選択された値を、太字で表示します。

プログラムの実行

リストボックスの中から項目を任意に選択します。
ここでは例として「Visual Basic」と「Python」を選択しています。

vbmvc27-2
項目を選択
vbmvc27-3
実行結果

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