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計算尺の使い方【第8回 三角関数】

 

 

計算尺の三角関数の使い方

計算尺を使うと、三角関数のサイン(sin)とタンジェント(tan)の値を求めることができます。
マンハイム式計算尺では、直接コサイン(cos)を求めることができませんが、以下の式を利用して求めることができます。

コサイン(cos)の求め方

\(cos\theta = sin(90^\circ - \theta)\)

 

サイン(sin)の求め方

計算尺でサインを求めるには、S尺、A尺、B尺を使います。
計算尺を裏面にして、S尺の値とカーソル線を合わせます。
下図では、S尺が30を指しているので、sin30を求めています。

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この状態で計算尺を表面に戻し、A尺の基線の位置にあるB尺の値を見ます。
なお、この状態で他の値も同時に求めることができます。

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青枠部分の位置では、以下のことが分かります。

①と③はsinの値にA尺の値を掛けた答えをB尺上で表していて、②と④はB尺の値をsinの値で割った答えをA尺上で表しています。

① \(sin30 = 0.5\)

② \(\frac{1}{sin30} = 2\)

③ \(sin30 \times 3 = 1.5\)

④ \(\frac{2}{sin30} = 4\)

 

タンジェント(tan)の求め方

計算尺でタンジェントを求めるには、T尺、C尺、D尺を使います。
計算尺を裏面にして、T尺の値とカーソル線を合わせます。
下図では、T尺が35を指しているので、tan35を求めています。

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この状態で計算尺を表面に戻し、D尺の基線の位置にあるC尺の値を見ます。
なお、この状態で他の値も同時に求めることができます。

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青枠部分の位置では、以下のことが分かります。
①と②はtanの値にD尺の値を掛けた答えをC尺上で表していて、③と④はB尺の値をtanの値で割った答えをD尺上で表しています。

① \(tan35 ≒ 0.7\)

② \(tan35 \times 4 ≒ 2.8\)

③ \(\frac{1}{tan35} ≒ 1.4\)

④ \(\frac{2}{tan35} ≒ 2.85\)

 

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