計算尺の三角関数の使い方
計算尺を使うと、三角関数のサイン(sin)とタンジェント(tan)の値を求めることができます。
マンハイム式計算尺では、直接コサイン(cos)を求めることができませんが、以下の式を利用して求めることができます。
コサイン(cos)の求め方
\(cos\theta = sin(90^\circ - \theta)\)
サイン(sin)の求め方
計算尺でサインを求めるには、S尺、A尺、B尺を使います。
計算尺を裏面にして、S尺の値とカーソル線を合わせます。
下図では、S尺が30を指しているので、sin30を求めています。
この状態で計算尺を表面に戻し、A尺の基線の位置にあるB尺の値を見ます。
なお、この状態で他の値も同時に求めることができます。
青枠部分の位置では、以下のことが分かります。
①と③はsinの値にA尺の値を掛けた答えをB尺上で表していて、②と④はB尺の値をsinの値で割った答えをA尺上で表しています。
① \(sin30 = 0.5\)
② \(\frac{1}{sin30} = 2\)
③ \(sin30 \times 3 = 1.5\)
④ \(\frac{2}{sin30} = 4\)
タンジェント(tan)の求め方
計算尺でタンジェントを求めるには、T尺、C尺、D尺を使います。
計算尺を裏面にして、T尺の値とカーソル線を合わせます。
下図では、T尺が35を指しているので、tan35を求めています。
この状態で計算尺を表面に戻し、D尺の基線の位置にあるC尺の値を見ます。
なお、この状態で他の値も同時に求めることができます。
青枠部分の位置では、以下のことが分かります。
①と②はtanの値にD尺の値を掛けた答えをC尺上で表していて、③と④はB尺の値をtanの値で割った答えをD尺上で表しています。
① \(tan35 ≒ 0.7\)
② \(tan35 \times 4 ≒ 2.8\)
③ \(\frac{1}{tan35} ≒ 1.4\)
④ \(\frac{2}{tan35} ≒ 2.85\)