Pythonスクリプト【全角がある場合の桁をそろえる方法】

2020年6月4日

全角がある場合は表示がずれる

format()メソッドで桁を指定した場合、全角があると表示がずれてしまいます。

data = [["山田太郎",50,50,50],["鈴木新之助",100,80,60],["佐藤明",60,80,70],["John Tanaka",0,50,100]]

print("名前          国語 数学 英語")
print("------------  ---- ---- ----")
for chara in data:
    print("{:14s} {:3d}  {:3d}  {:3d}".format(chara[0], chara[1], chara[2], chara[3]))

data = [["山田太郎",50,50,50],["鈴木新之助",100,80,60],["佐藤明",60,80,70],["John Tanaka",0,50,100]]

print("名前国語数学英語")

print("------------ ---- ---- ----")

for chara in data:

print("{:14s} {:3d} {:3d} {:3d}".format(chara[0], chara[1], chara[2], chara[3]))

◆実行例

zenhan

全角は表示するスペースは2文字分ですが、format()メソッドでは全角でも1文字として計算してしまいます。
このような場合は、表示する文字が全角かどうかを判定して全角は2文字として計算します。
文字が全角かどうかを調べるのには、unicodedata.east_asian_width()関数を使います。
east asian width は東アジアの文字幅です。
なお、unicodedata.east_asian_width()関数を使うには、unicodedataをインポートする必要があります。

戻り値 = unicodedata.east_asian_width(文字)

戻り値の内容は、以下のようになります。

戻り値	全角/半角	内容
F	全角	全角英数
H	半角	半角カナ
W	全角	漢字、ひらがな、カタカナ
Na	半角	半角英数
A	全角	ギリシア文字など
N	全角でも半角でもない	アラビア文字など

戻り値が「F」「W」「A」が全角となります。

全角があっても表示がずれないようにする

上記をふまえて、スクリプトを以下のように書き直します。

import unicodedata

data = [["山田太郎",50,50,50],["鈴木新之助",100,80,60],["佐藤明",60,80,70],["John Tanaka",0,50,100]]

print("名前          国語 数学 英語")
print("------------  ---- ---- ----")
for chara in data:
    count = 0
    for c in chara[0]:
        if unicodedata.east_asian_width(c) in "FWA":
            count += 1

    col = 14 - count
    print("{:{width}s} {:3d}  {:3d}  {:3d}".format(chara[0], chara[1], chara[2], chara[3], width=col))

import unicodedata

data = [["山田太郎",50,50,50],["鈴木新之助",100,80,60],["佐藤明",60,80,70],["John Tanaka",0,50,100]]

print("名前国語数学英語")

print("------------ ---- ---- ----")

for chara in data:

count = 0

for c in chara[0]:

if unicodedata.east_asian_width(c) in "FWA":

count += 1

col = 14 - count

print("{:{width}s} {:3d} {:3d} {:3d}".format(chara[0], chara[1], chara[2], chara[3], width=col))

◆実行例

zenhan2