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計算尺の使い方【第3回 比例計算】

 

 

計算尺を使って比例計算をしよう

計算尺を使うと、比例計算が簡単にできます。
最初に滑尺の位置を決めれば、本尺上の目盛りと滑尺上の目盛りの間に一定の比率が生まれます。

 

計算尺の正比例

計算尺で正比例を求めるにはD尺とC尺を使います
下図は計算尺で正比例を考える一例です。

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①は基準となる位置で、C尺は4.5、D尺は1を指しています。
これはD尺が100%の時に、C尺が4.5であると考えます。
②ではC尺が2.7、D尺が6なので、C尺の2.7は元の値の60%と考えることができます。
同じように、③ではC尺が1.8、D尺が4なので、C尺の1.8は元の値の40%になります。

D尺が2.2より小さくなると滑尺の基線外になるので、④の位置にカーソルを合わせて滑尺を下図のように動かします。
⑤はC尺が6.3、D尺が1.4ですが、C尺は一桁減らして0.63と考えます。
つまり、4.5の14%が0.63になるということが分かります。

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計算尺の反比例

計算尺で反比例を求めるにはD尺とCI尺を使います
下図は計算尺で反比例を考える一例です。

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反比例の例として良く出てくるのが、四角形の面積を求める時の縦の長さと横の長さの関係です。
面積が同じならば、縦が大きくなると横が小さくなり、逆に縦が小さくなると横が大きくなります。
計算尺を使うと、反比例の関係もD尺とCI尺の目盛りの組み合わせで分かります。
①は基準となる位置で、CI尺は3、D尺は8を指しています。
これは四角形の面積で考えると、3×8=24となります。
②はCI尺が4、D尺が6で、①と比べるとCI尺が大きくなりD尺が小さくなりましたが、掛けた値は①の時と同じになります。
同じように、③ではCI尺が6、D尺が4になりますが、掛けた値は①、②と同じになります。

D尺が2.4より小さくなると滑尺の基線外になるので、④の位置にカーソルを合わせて滑尺を下図のように動かします。
⑤はCI尺が1.5、D尺が1.6ですが、CI尺は一桁増やして15と考えます
15×1.6=24となり、①、②、③と同じ値になります。

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